日光ＣＣよ、ゴルフ界に輝きを！
公益社団法人 日本プロゴルフ協会 会長 倉本昌弘

いよいよ、来年の日本プロ開催まで8か月ほどになりました。2020年7月第1週は、ここ日光CCに実力あるベテラン、若手が集い、誇りをかけた戦いを繰り広げます。

日本プロゴルフ協会（PGA）が主催する、日本プロゴルフ選手権大会は、1926年に第1回大会が開催され、来年で88回目の開催となる日本で最も古い歴史と最高の権威をもつプロゴルフトーナメントの公式戦です。歴代のチャンピオンの名をたどれば、まさに我が国のプロゴルフ史をひも解く感があり、数多くの名勝負や名場面が回想されます。

1955年開場と日本でも有数の歴史を持ち、過去には日本オープンも開催している屈指の名門コース、日光CCで日本プロを開催できることは、PGAにとって大変光栄なことであり、選手たちも楽しみにしていることでしょう。

スタートホールへの道を横切る小川、見上げると勇壮な男体山、適度なアップダウンのある美しいフエアウイ、これを取り囲む高低、張り出し具合も様々な美しい木々、そんなたたずまいは選手たちの緊張感を和らげ、気持ちを落ち着かせるでしょう。その選手たちを待っている何気ないが思い通りに運ばせない、不思議な魔物が潜んでいるコース。

倶楽部の皆さんは、この魅力的なコースをさらに改善し、ゴルフの魅力を全国の方々に伝えようとされています。心から感謝と敬意を表します。先日報道関係者とこのコースをラウンドした際に、親しい会員の方に、「よくなってきましたね。」と思わず話しかけてしまいました。

厳しい冬を越え、春を迎えるとすぐ7月です。その頃にはオリンピック、パラリンピックを目前に控え、これまでにない関心がスポーツに寄せられるでしょう。ゴルフにとっても大きなチャンスです。日本プロを通じて、この日光CCから、ゴルフ再生の不死鳥が輝きを放って飛び立つことを願わずにはいられません。日光CCという最高の舞台を得て、日本プロは新たな歴史を刻むと共に、歴史に残る名勝負が繰り広げられるものと確信しております。

皆様、来年の7月を楽しみにしていてください。
そして、是非、会場に足を運んでいただいて、トッププロたちの熱い戦いをお楽しみください。
会場でお会いできることを楽しみにしています。
（令和元年10月22日）