Fan Fun 日光!vol.10 立川 談春

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自分にとって理想の名門コース

落語家 立川談春

井上誠一設計のコースはいくつも経験済みですが、日光CCは初めてなので、今日はずっと5番アイアンでティーショットしていたんです。160ヤード程しか飛びませんが、曲がらないから、7番までボギーペースですよ。でもそれでは、井上誠一の“コク”は味わえないですよね。インに入って、12番(190ヤード/パー3)でワンオンしてキャディさんに褒められた。それで調子に乗って、13番からドライバーで打ち始めたら、わかった。「ああ、さすが井上誠一のコースだ」って(笑)。

ドライバーで打てば、林やラフに入れやすい。でも、「攻めておいで」というコースの囁きに誘われて2オンを狙えば、張り出した枝の“空中ハザード”に遮られる。それならまた5番アイアンに戻せばいいじゃないか、と思うものの、それができない。ドライバーで攻めてパーを取りたい。「せめて一太刀!」と思うんです。しっかり洗礼を受けましたね。

一流プロがどこまで攻めてくるのか、見るのが楽しみ

日光CCは、まずコースメンテナンスが素晴らしい。それに、バーディルートは明確に見えているのに、そこに打てなければとたんに難しくなる。一見しただけではわかりませんが、知れば知るほど難しくなるコースだと感じました。

ゴルフに限らず仕事でも、経験が浅いと、怖さを知らないから攻めていける。経験が浅い人は、それをおのれの強さだと思う。経験を積み、一流でいる時間が長いと、うまくはなりますが、うまさは強さに敵わないんです。怖くなる。今年の日本プロゴルフ選手権では、一流のプロが自分のキャリアをふいにする危険を冒してでも、優勝を目指して攻めていけるのか、それを見るのが楽しみです。

メンバーや従業員の皆さんも陽気でフレンドリーですね。テラスで朝食をいただきましたが、まわりの皆さんが、楽しそうにゴルフの話に興じている雰囲気が良かった。従業員の方からも、温かくゲストを迎える気持ちが伝わってきて、へんな気取りがない。自分がこうあってほしいと思う名門で、また訪れたくなるコースです。

(令和3年4月1日)

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